お焼香の作法
キリスト教式のご葬儀では、故人との別れの儀式として「献花(けんか)」が行なわれます。これは日本独自の習慣で、カトリック、プロテスタントどちらでも行なわれています。献花に使われる花は、菊やカーネーションのように茎が長いもので、花の色は白と決められています。
ご遺族に一礼して花を受け取る
・順番が来たら祭壇に進み出て、ご遺族に一礼をしたのち、花の部分が右側にくるようにして、両手で係の人から花を受け取ります。
・このとき、右の手のひらは上向きに、左の手のひらは下向きになるようにします。
根元を祭壇へ向けて、献花台へ置く
・両手で持ったまま献花台の前に進み、祭壇に向けて一礼します。
・根元が祭壇の方に向くよう右に回して花を持ち替え、左手を下から花に添えて献花台の上に置きます。
手を合わせて黙祷するか、一礼する
・手を合わせて黙とうするか、深く一礼します。そのまま2、3歩下がり、ご遺族に一礼してから席に戻ります。
黙とうの際、カトリックでは十字を切り、プロテスタントでは胸の前で手を組みますが、信者以外は、ふつうに手を合わせて黙とうしても構いません。
参列者が多く、時間がかかりそうな場合は、献花を省略し、全員で黙とうを捧げる場合もあります。